きゅうおん ウール スタジオ ひかく(吸音 ウール スタジオ 比較)| グラスウール・ロックウール・ポリエステルの違いと選び方
※本記事は2026年5月24日に内容を確認・更新しました。防音関連の法規制・統計データは随時改定されるため、最新情報は出典元の公式サイトをご確認ください。
スタジオや防音室の吸音材として「ウール系素材」が広く使われています。グラスウール・ロックウール・ポリエステル繊維(PET)の3種類が主流ですが、それぞれ吸音性能・安全性・施工方法に違いがあります。「どの素材が自分のスタジオに適しているか」を選ぶための判断材料を提供します。
スタジオ吸音材の主要3素材
グラスウール(ガラス繊維)
ガラスを繊維状にした素材で、比較的安価かつ高い吸音性能を持ちます。密度・厚さのバリエーションが豊富で、低音域から高音域まで幅広い周波数帯で吸音効果を発揮します。特に32kg/m³以上の高密度グラスウールは、スタジオの本格施工に広く使われています。ただし施工時に繊維が飛散し、皮膚・目・気管への刺激があるため、防護具の着用が必須です。一般的に壁の内部(石膏ボードの内側)に封入して使用します。
ロックウール(岩綿)
玄武岩などの岩石を原料とした繊維素材で、グラスウールより重量があり難燃性に優れています。建築用途での防火・遮音性能が高く評価されており、業務用スタジオの施工で多用されます。グラスウールと同様に飛散繊維のリスクがあり、施工時の防護が必要です。価格はグラスウールよりやや高めです。
ポリエステル繊維(PET)
再生PETボトルなどを原料とした繊維系吸音材。飛散する繊維がなく素手で取り扱える安全性が最大の特徴です。難燃性製品が多く、子供部屋・一般家庭・ホームスタジオへの設置に適しています。吸音性能はグラスウール・ロックウールと同等以上を発揮する製品もあり、静科(SHIZUKA)SDMシリーズをはじめとした国産品が高く評価されています。静科SDMの使い方はこちら。
素材別比較表
素材:グラスウール / ロックウール / ポリエステル繊維
吸音性能(全周波数):高い / 高い / 高い(中〜高音域)
低音域の吸音:厚さ依存 / 厚さ依存 / 厚さ依存
安全性(飛散リスク):注意が必要 / 注意が必要 / 高い(飛散なし)
難燃性:高い / 高い / 製品による
施工のしやすさ:専門知識必要 / 専門知識必要 / 容易(DIY向け)
賃貸での使用:難しい / 難しい / 適している
価格:安〜中 / 中〜高 / 中〜高
スタジオ用途別の最適素材選択
プロのレコーディングスタジオ・建築施工
本格的なスタジオ施工では、低音域まで幅広くカバーできるグラスウール(32kg/m³以上)またはロックウールが標準です。壁内部への充填・二重壁構造との組み合わせで高い吸音効果を発揮します。施工は専門業者に依頼することが前提です。
ホームスタジオ・DIY設置
ホームスタジオや防音室の内壁への設置には、安全性・施工の容易さからポリエステル繊維が最適です。素手で扱えるため、DIYでの設置も安全に行えます。OTODASUシリーズの吸音材オプション(OTODASU Magic Ⅱ)もポリエステル繊維系を採用しており、防音室内部への設置に最適化されています。吸音材コレクションを見る。
賃貸・自室への設置
賃貸マンション・アパートへの設置には、飛散リスクがなく取り扱いが容易なポリエステル繊維一択です。グラスウール・ロックウールは施工時の危険性と廃棄処理の問題から、賃貸での個人使用には不向きです。賃貸で使える吸音材の選び方はこちら。
吸音材の設置で注意すべきポイント
吸音率(α値)の確認
吸音材の性能は吸音率(α値:0〜1)で示されます。α=1は完全吸音(反射なし)を意味します。周波数ごとの吸音率が記載されたスペックシートを確認し、必要な周波数帯での性能を確認してください。低音域は厚みのある吸音材でないと効果が薄いことを覚えておきましょう。
過吸音に注意
吸音材が多すぎると「デッド」な音響環境(音が完全に消えてしまう感覚)になり、楽器演奏・ボーカル練習に不適になります。壁面積の30〜40%程度をカバーすることを目安に、少しずつ追加して音響を確認しながら調整してください。
吸音材をBo-On Roomで選ぶ
Bo-On Roomでは防音室と組み合わせやすい高品質な吸音材を取り揃えています。用途に合った素材の選び方はチャットでご相談ください。
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よくある質問
Q. グラスウールとロックウール、どちらを選べばいいですか?
A. 一般的なスタジオ施工では、コストと性能のバランスからグラスウールが広く使われています。防火性能が特に重要な施設(業務用スタジオ・公共施設)ではロックウールが選ばれるケースが多いです。ホームユースにはポリエステル繊維を推奨します。
Q. グラスウールを素手で触るのは危険ですか?
A. グラスウールの繊維は皮膚・目・気管への刺激があります。施工時は必ず防護手袋・保護眼鏡・防塵マスクを着用してください。施工後に適切に封入されていれば、日常生活での健康リスクはありません。
Q. ホームスタジオにグラスウールを使うことはできますか?
A. 技術的には可能ですが、飛散リスクへの対策・廃棄処理など、プロの施工者が行う前提での使用が基本です。一般家庭でのDIY使用にはポリエステル繊維の方が安全性・施工の容易さの両面で優れています。
Q. スタジオ吸音材の廃棄はどうすればいいですか?
A. グラスウール・ロックウールは飛散リスクがあるため、袋に密封してから廃棄します。各自治体の廃棄ルールに従って処理してください。ポリエステル繊維は一般的な不燃ごみとして処理できるケースが多いですが、自治体により異なります。