きゅうおんざい ポリエステル ウレタン ひかく(吸音材 ポリエステル ウレタン 比較)| 素材の違いと選び方を徹底解説
※本記事は2026年5月24日に内容を確認・更新しました。防音関連の法規制・統計データは随時改定されるため、最新情報は出典元の公式サイトをご確認ください。
吸音材を選ぶときに必ず直面するのが「ポリエステル繊維とウレタンフォーム、どちらにすべきか」という選択です。見た目や機能が似ているようで、実は素材の特性・安全性・コスト・耐久性に大きな違いがあります。この記事では2つの素材を徹底比較し、用途・設置環境に合った最適な選択ができるよう整理します。
ポリエステル繊維(PET系)吸音材の特徴
素材・成分
ポリエステル繊維吸音材は、再生PETボトルなどを原料とする繊維を高密度に積層させた素材です。ガラス繊維のような飛散リスクがなく、素手で取り扱える安全性の高さが特徴です。国産ブランドの静科(SHIZUKA)SDMシリーズはポリエステル繊維を採用した代表的な製品です。静科SDMの使い方・設置方法はこちら。
吸音性能
中〜高音域(500Hz〜4kHz)での吸音率が高く、特にボーカル帯域(1kHz付近)の残響を効果的に低減します。低音域(200Hz以下)は素材の厚さが増すほど吸音効果が高まります。一般的な50mm厚のポリエステル吸音材では、低音域の改善効果は限定的です。
安全性・耐久性
難燃性製品が多く、消防法の基準を満たした製品も流通しています。経年劣化による形崩れが少なく、長期間使用しても吸音性能が維持されやすい点が優れています。アレルギー反応や刺激が少ないため、子供部屋や寝室への設置にも向いています。
コスト
ウレタンフォームと比較して同等以上の品質でも価格が高い傾向があります。ただし耐久性が高いため、長期利用ではトータルコストが抑えられます。OTODASUシリーズの吸音材オプション「OTODASU Magic Ⅱ」もポリエステル系素材を採用しています。吸音材コレクションを見る。
ウレタンフォーム吸音材の特徴
素材・成分
ウレタンフォームは発泡合成樹脂の一種で、気泡構造が音を吸収します。くさび形(ウェッジ型)や卵型(エッグクレート型)など、デザイン性の高い形状が多く、スタジオ・ゲーミングルームのインテリアとして人気があります。
吸音性能
形状・密度によって吸音特性が大きく変わります。くさび形は特定の周波数帯に効果が集中し、フラット型は広い周波数帯を均一に吸音します。ポリエステル繊維と同様に中〜高音域での吸音率が高い傾向があります。低密度のものは吸音効果が低い場合があるため、密度(kg/m³)の確認が必要です。
安全性・耐久性
ウレタンフォームは可燃性のものが多く、燃えると有毒ガスを発生するリスクがあります。業務用スタジオでは防炎処理済み(防炎ラベル付き)の製品を使用することが重要です。また経年劣化で崩れやすく、5〜10年程度で交換が必要になるケースもあります。
コスト
ポリエステル繊維と比較して低価格なものが多く、手軽に始められる点が魅力です。ただし耐久性・安全性を考慮すると、長期利用での実コストはポリエステル繊維と大差ない場合もあります。
ポリエステル vs ウレタン:比較表
素材:ポリエステル繊維 / ウレタンフォーム
吸音性能(中〜高音):高い / 中〜高い
吸音性能(低音):密度依存 / 密度依存
安全性:高い(難燃性多)/ 注意が必要(可燃性多)
耐久性:高い(10年以上)/ やや低い(5〜10年)
価格:やや高い / 低〜中
インテリア性:シンプル / デザイン豊富
賃貸向け:適している / 取り扱い注意
どちらを選ぶべきか:用途別推奨
ポリエステル繊維を選ぶべき場合
・子供部屋・寝室への設置(安全性優先)
・長期設置(耐久性優先)
・防音室内部への設置(OTODASU等との相性)
・難燃性が必要な環境(業務用・公共施設)
ウレタンフォームを選ぶべき場合
・予算を抑えてまず試したい
・デザイン重視のスタジオインテリア
・定期的な交換を前提とした短中期利用
防音室と組み合わせる場合の選択
OTODASUシリーズの防音室内部への吸音材設置には、耐久性・安全性の観点からポリエステル繊維系を推奨します。静科SDMやOTODASU Magic Ⅱとの組み合わせで、長期的に安定した音響環境を維持できます。
→ 吸音材コレクションを見る
→ OTODASU Ⅱ(吸音材付きモデル)を見る
よくある質問
Q. 防音室の中に貼る吸音材はどちらが適していますか?
A. 防音室内部への長期設置にはポリエステル繊維系をおすすめします。安全性・耐久性が高く、OTODASUシリーズとの組み合わせにも適しています。OTODASU純正の吸音材オプションもポリエステル系素材を採用しています。
Q. ウレタンフォームの吸音材は危険ですか?
A. 一般的なウレタンフォームは可燃性が高く、火災時に有毒ガスが発生するリスクがあります。業務用・商業施設では防炎ラベル付きの製品を選ぶことが重要です。自宅での使用でも、火気のある場所への設置は避けてください。
Q. 吸音材の寿命はどのくらいですか?
A. ポリエステル繊維は適切に管理すれば10年以上使用できます。ウレタンフォームは種類によりますが、5〜10年で劣化・崩れが始まることがあります。設置環境(温度・湿度・直射日光)によっても寿命は変わります。
Q. どちらの素材が吸音性能が高いですか?
A. 中〜高音域では両素材とも同程度の吸音率を発揮します。低音域の吸音は素材の厚さと密度に依存するため、素材の種類よりもスペックの確認が重要です。用途に必要な周波数帯を確認してから選びましょう。